ボーイングについて
長いことヴァイオリンを弾いているから、初心者の人の演奏をみて、アドバイスする、なんてこともたまにはある。僭越かもしれないけど。
だいぶん前は某研究会でヴァイオリン科のせんせいちょびっとだけやっていたこともある。
そういう、まだ、わたしでも何か手伝える余地のある初心者の方の演奏をみていて、
やはり、この入り口の段階でも実は、まずボーイングありきなんだなぁと
最近思うようになった。
たまたま、某音楽教室でグループレッスンやっているんですよ、という方の演奏を聴く機会があった。
その人、とても上手なのだけれど、音が嫋嫋としている。見たら弓の運びが
千鳥足だった。それで千鳥足にならないようにちょっと持ち方について提案してみたら格段に「うまく」なった。音の変わりようには本人よりわたしが驚いた。
音程が多少怪しくても、大きな張りのある音が朗々と出れば、あとはうまく廻っていく。
ボーイングは難しい。「音楽」するのは弓の担当分野だから。
音程がとれなければ、それは実は本番前に指板にこっそり指の位置をシルシつけておいたりしたり、そういう対処もできるけれど、ボーイングはそういうわけにいかない。
それだから、アイリッシュのフィドルを教わったときに、その弓の持ち方に驚いたのだけれど、でもアイリッシュでやる弓の「こぶし」みたいなものは、なるほどその方の採用しているフォームの方が弾き易かった。
要は、擦弦のメカニズムに「無駄」がないことが一番なんだろうなぁ…。
「クラシックじゃないの」を弾くことのほうが多くなって、一番クラシックと違うところは弓の使い方かも知れないとも思うようになった。
クラシックは発音が命、というところがある。あとは余韻に任せるとかね。
「クラシックじゃないの」はリズム感、ビート感をより必要とする。それを出すために、弓は「止め命」とでもいうか、音の消える部分に多大な神経を使うことが必要になっているように思う。
まぁ、これはわたし個人の感想だけど。アタマじゃなくて、オシリがびしっとキマってないとノリが悪いのよね、という感じ。(びしっと、にもいろいろ含みはあるけど)
ちいさいお子さんの場合は、手首を柔らかくもなにも、しったこっちゃない、力技でぐいぐい弾いているうちにどうにかなっている、というのが多いけど(わたしもそれです) 大人になって、酸いも甘いもわかるおトシから始める場合は、皆さん「手首を柔らかく」という先生方の指示に苦労されるみたいですね。意味がわかるようなわからないような、頭じゃわかるんだけどさ、と その人も言っていました。そういわれると、確かにね、と思います。
自分の弾いている感覚を、コトバに置き換えてみて、「弓を、持っている部分がひとつの関節で、そこからさき、弓を自分の腕の続きだと思うというのはどう?」
ときいたら、シオマネキみたいじゃん、と言われました。
確かに。(--;
だいぶん前は某研究会でヴァイオリン科のせんせいちょびっとだけやっていたこともある。
そういう、まだ、わたしでも何か手伝える余地のある初心者の方の演奏をみていて、
やはり、この入り口の段階でも実は、まずボーイングありきなんだなぁと
最近思うようになった。
たまたま、某音楽教室でグループレッスンやっているんですよ、という方の演奏を聴く機会があった。
その人、とても上手なのだけれど、音が嫋嫋としている。見たら弓の運びが
千鳥足だった。それで千鳥足にならないようにちょっと持ち方について提案してみたら格段に「うまく」なった。音の変わりようには本人よりわたしが驚いた。
音程が多少怪しくても、大きな張りのある音が朗々と出れば、あとはうまく廻っていく。
ボーイングは難しい。「音楽」するのは弓の担当分野だから。
音程がとれなければ、それは実は本番前に指板にこっそり指の位置をシルシつけておいたりしたり、そういう対処もできるけれど、ボーイングはそういうわけにいかない。
それだから、アイリッシュのフィドルを教わったときに、その弓の持ち方に驚いたのだけれど、でもアイリッシュでやる弓の「こぶし」みたいなものは、なるほどその方の採用しているフォームの方が弾き易かった。
要は、擦弦のメカニズムに「無駄」がないことが一番なんだろうなぁ…。
「クラシックじゃないの」を弾くことのほうが多くなって、一番クラシックと違うところは弓の使い方かも知れないとも思うようになった。
クラシックは発音が命、というところがある。あとは余韻に任せるとかね。
「クラシックじゃないの」はリズム感、ビート感をより必要とする。それを出すために、弓は「止め命」とでもいうか、音の消える部分に多大な神経を使うことが必要になっているように思う。
まぁ、これはわたし個人の感想だけど。アタマじゃなくて、オシリがびしっとキマってないとノリが悪いのよね、という感じ。(びしっと、にもいろいろ含みはあるけど)
ちいさいお子さんの場合は、手首を柔らかくもなにも、しったこっちゃない、力技でぐいぐい弾いているうちにどうにかなっている、というのが多いけど(わたしもそれです) 大人になって、酸いも甘いもわかるおトシから始める場合は、皆さん「手首を柔らかく」という先生方の指示に苦労されるみたいですね。意味がわかるようなわからないような、頭じゃわかるんだけどさ、と その人も言っていました。そういわれると、確かにね、と思います。
自分の弾いている感覚を、コトバに置き換えてみて、「弓を、持っている部分がひとつの関節で、そこからさき、弓を自分の腕の続きだと思うというのはどう?」
ときいたら、シオマネキみたいじゃん、と言われました。
確かに。(--;
by kyoko_fiddler
| 2004-11-19 15:38
猫、ときどき提琴。 ~Fiddler on the Moon~
by Kyoko
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【猫・その他イキモノ】
The Cat who...
溶けてゆく猫
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【かー殿下御用達】
猫の首輪工房
柔らかく軽い素材のセンスよい首輪があり、裏にネームも入れてもらえるようになったので、箱入り猫さんにも万が一の時の迷子札がわりになります。殿下もお勧めです。
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